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雑記

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2015年9月16日 縁日

その116

 

縁日

 

 阿波踊りが終わりますと、三鷹は八幡様のお祭りです。縁日で、屋台がたくさん並びます。子供も大人もニコニコと歩き回ります。

 最近ではお祭りなどでないと屋台は出ませんが、子供の頃住んでいた下町の根津では、毎月根津神社の縁日があったような記憶があります。広〜い境内にはたくさんのお店が…まともな商売から、かなり胡散臭い連中まで…いつまでたっても袋からマムシを出さないこの線から入っちゃダメだよのガマの油売り、すぐに破ける金魚すくい、職人さんってすごいな〜の飴細工、木の陰から子供を呼んで練習では当たるけどお金を払ってやると絶対に外れるインチキクジ引き、ウチで真似してもふくらまないきれいなカルメラ屋、 立てかけた板に赤いの塗った大イタチやヘビ女クモ女で客を引く怪しげな見世物小屋、早稲田の学帽かぶって簡単計算法のガリ版刷り小冊子を売るオジさん、泥だらけのガラクタ並べて火事で倒産したカワイソウな万年筆屋、便利な皮むき器でキュウリやダイコンニンジンの皮をむいて今で言うピーラーを売っていたオジさん、真っ赤な水飴にくるんで割り箸さした酸っぱいミカン、ナンでも十円屋、セルロイドのお面屋、大きなゴム風船屋、ライギョ釣り、ヤシガニ売り、ワタアメ、かき氷、焼きイカ、焼きトウモロコシ…そのころ子供の行けるお店って駄菓子屋さんくらいなものでしたから、縁日ってとても嬉しいものでしたよ。十円玉握りしめて、アチコチうろついておりました。

 カメラぶら下げて歩っておりますと、バッタリ孫と出くわしました。お友達と三人連れです。3年生ともなりますと、もう立派な少女 A B C なのでありますよ。そろそろ、ジイさんの遊び相手もおしまいかな…。