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雑記

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2023年11月1日 エンドミル

その311

 
エンドミル  

 エンドミルって、分かりやすいように言いますと先端が平らなドリルの刃です。ドリルではありませんが…。

 このサムフックはバリトンの特注で、下のネジ穴が裏側だけ開いているものです。表面は平らです。この穴をドリルで加工しますと、刃は先端が尖っているため突き抜けないように途中で止めなくてはいけませんから有効な部分が浅くなってしまいます。左の刃が一般的で、真ん中のは角度が浅いです。今まではこれでやっていたんですが…あの〜、穴が浅くてネジ止めできませんけど…あら、どうしよ…。ドリルの刃は、縦に穴を開けるようにできています。右端のエンドミルという先端が平らな刃は、フライス盤という機械で使う刃です。縦に穴を開けるのではなく、横と底面を削るものです。オジさんちには卓上ボール盤だけで、フライス盤なんて上等なものはありません。いきなりエンドミルで穴を開けるには、対象物をガッチリ固定していなくてはいけません。ボール盤は、普通は自由がきくように材料は手で押さえています。最初、センタードリルという細い刃で小さな穴を開けます。それから本番の刃に替えて、センターを合わせて作業するんですが…。ボール盤でエンドミルを使うには、まず同径のドリルで浅く穴を開け、そこにエンドミルを合わせて削らなくてはいけません。その際、エンドミルを穴に差し込んでいないといけませんから、左手は材料を押さえ右手はハンドルを下げて刃を下ろし…スイッチはどうすんだ…足か…。

 ペダルみたなフットスイッチなんてのありますが…あれイヤだな…ん、いいのあった…自作でパナソニックの丸い可愛いスイッチを使ったのがありました。使いやすいように配線などちょっとアレンジして…いい具合に設置できました。穴も綺麗に開けられましたよ。