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雑記

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2023年8月16日 布袋葵

その306

 
布袋葵  

 メダカの鉢にホテイアオイが咲きました。初めてかな?前に咲いたことあったような…きれいですね。明くる朝…あっ、しぼんじゃった…ちょっとだけなんだ…。

 歌川国貞の浮世絵に、布袋葵と金魚と美人なんてのがあります。この水草、昔からあるのかと言いますと、通説では1884年渡来となっていますが、この美人画が描かれたのは1855年だそうですから江戸末期ですね。原産は南アメリカで…へ、外来種なんだ。日本ではそんなに悪者扱いは受けていないようですが、インドや南アフリカとか南アメリカの暑っつい国では、青い悪魔だのフロリダの悪魔だの厄介者扱いされているそうで…。繁殖力がとても強く、水面を覆って流れや船の交通を妨げ、漁業の邪魔になって水生生物の環境も悪くし、冬には枯れて腐って悪臭を放ちなんて大変な悪者なんだそうです。金魚鉢に布袋葵、なんて風流なこと言ってられません。花が終わると、しぼんだ先がぐにゃりと水の中へ。その後、果実が成長して種ができ、水中で弾けて飛び散るんだとか。グニャリの茎をどうしよ…チョッキン…。

 布袋葵って、布袋さまのお腹のような浮き袋の下に細い根っこが沢山伸びています。メダカの産卵場所です。卵がかえってからも、茎の隙間や沈んだ葉っぱの上の水たまりが赤ちゃんたちの避難所です。小っちゃい赤ちゃんは、大きいメダカに追っかけられて食べられてしまいますから、隠れなくてはいけません。今年は、今のところ2匹が生き延びています。元気に育ってくださいね。