レッドリストで野生絶滅に指定されていたトキが野生で順調に増え、現在約350羽生息しているということで絶滅危惧1A類に1ランク低く見直したんだそうです。メデタシメデタシ。これ以前にも紹介しましたが、ツツジの枯れ枝を削ったトキですよ…ん?コウノトリって言ってなかったっけ…トキです…カッコいいですね。身長50mmです。トキの学名知ってますか?ニッポニア・ニッポンって言うんです。ですからトキの復活ってすごいんですよ。
近くの井の頭公園の池、元々は江戸の飲料水を賄う神田上水の水源でした。湧水口が7つもあったんだそうです。それで、なんとか元のようにと池の水を抜いてゴミや外来種の魚を取り除くかいぼりを3回もしています。随分と綺麗になりましたよ。以前は鯉も沢山いたんですが、これも外来種ということでいなくなりました。鯉はなんでも食べて糞をいっぱいして水を汚すんだそうです。鯉自体も汚れた環境の方がいいんだとか。井の頭池が綺麗になって、在来の魚も増えて、また60年前に絶滅したイノカシラフラスコモっていう綺麗な水にしか生息できない水草が復活したんだそうです。泥の中に長い間眠っていたんですね。
いちど日本からいなくなってしまったトキがなんで復活したのかと言いますと、中国にいたトキが日本のトキと同じ遺伝子を持っていることが分かり、中国から譲ってもらったのを繁殖させたんですね。で、トキと共に絶滅したのがトキウモウダニっていうトキにしか寄生しないダニなんだそうで、もしかしたらイノカシラフラスコモと同じようにどこかに眠っているかもしれませんから、これも野生絶滅から情報不足というランクになったんだとか。絶滅したダニが復活するのも、やはりいいことなんでしょうね…。 |