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雑記

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2014年7月16日 風蘭

その88

 

風蘭

 

 風の蘭と書いてフウランです。日本原産の着生蘭です。腐食した所や土には根を下ろしませんで、老木の幹に着生して空中にさらされていますから、それで風の蘭というんでしょうね。風の好きな蘭です。梅雨の頃に花が咲きます。とてもきれいな愛らしい花です。名前も、花や葉もきれいで薫りもいいのです。とくに夕方になりますと、一段と強い薫りをただよわせます。洋蘭とちがって、かれんで可愛いらしいですよ。

 もう何十年も前に、母から白い風蘭を一鉢もらいました。以来、ずーっと花を咲かせています。今では何十株にも増えて、鉢一杯の花になります。大きな鉢が二つあります。一番後ろにボケて写っているのがそうですが、まだつぼみです。手前のは自分で集めたもので、他にもいろいろあります。江戸時代に園芸品種としてもてはやされたんだそうで、沢山の種類があります。高いのは数万円もしますが、むろんそんなのは収集していません。小さな蘭で丈夫で育てやすく、値段も手頃ですから集めてみるのも楽しいですよ。ほとんど枯れる事も無く、毎年花を咲かせてくれます。

 白い花が沢山咲きますと、とうに天国に行った母のことを思い出します。たまにはオジさんもしんみりするのですよ。