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girot雑記

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2013年4月1日 オオイヌノフグリ

その57

 

オオイヌノフグリ

 

 早春に咲く小さなコバルトブルーの花です。その辺りにたくさん咲いていますから、名前は知らなくてもきっと目にしていますよ。かわいいきれいな花です。なのに、名前を漢字で書きますと、大犬の陰嚢となりますからあんまりです。

 大きな犬のではなくて、犬のフグリの大きいのということで…これもひどい言い方ですが…本家はイヌノフグリという何んだか分からないそのマンマの名前です。れっきとした猥褻物陳列罪植物でありますよ。この花はオオイヌよりも小さい花でほとんど見かけませんが、絶滅危惧種だという大切にしなくてはいけない植物です。こっちの珍しいイヌノフグリの方の果実の形が陰嚢に似ているので付けられた名前なんだそうで、命名者はあの高名な植物学者の牧野富太郎博士だということです。もちょっと本人の事、思いやってくれてもいいと思うんですけど。きっと、いい名前思い付いたぞってニンマリしたんでしょうね。そして大きい花をつける方がオオイヌノフグリなんですが、その果実はそれほど似ていないそうです。オジさんは両方ともタマタマは見た事がありません。他にも、ヘクソカズラだの、ママコノシリヌグイだの、ハキダメギクなんていう、本人にとってはとても迷惑な名前を付けられた花もあります。

 桜がきれいですが、地面に目をやるとかわいい花がたくさん咲いています。春です。葉桜の頃になりますと、しつこい花粉症もおさまって、思い切り春の空気が吸えますよ。