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girot雑記

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2012年6月1日 バルサ

その37

 

バス

 

 子供の頃、よくバルサ材で模型を作っていました。大変軽くて柔らかく工作しやすい木材です。バルサはスペイン語で、いかだの事なんだそうです。

 ジイさんいろいろ工作しておりますが、孫が自分にも何か作ってくれと言います。で、プラレールの線路にゲージが合うバスを作る事にしました。ネットでクラシックバスのカッコイイのを探して、イラストレーターで図面を引きます。それから材料のバルサです。昔は模型屋さんでしたが、今はホームセンターでも売っています。随分と久しぶりにバルサを買ってきました。ジイさんがご幼少の頃、東京の下町の子はお小遣いを毎日十円もらうのが普通でした。月に三百円なんてまとめてはくれません。ですから十円で買えない欲しい物があると、何日か我慢してお小遣いを貯めなくてはいけません。そうやって手に入れたバルサはとても大切です。道具は文房具屋で五円で売っていたボンナイフという片刃のカミソリです。十円の肥後ナイフでは、バルサは柔らかくてきれいに削れません。あとは紙ヤスリとセメダインくらいで。今は便利な道具がたくさんありますから、小さな窓を開けたりライトを埋め込んだり細かい工作がきれいに早くできます。このバス、とても軽いので中に重りを入れる予定でした。そのために屋根を付けるのを最後にしていたのですが、ボディとピッタリ合わせる調整をしていて、うん、これでよしと接着してしまいました。そうだ、ボンド乾く間に上州屋で重り買ってこよう。帰ってくると、屋根はきれいにくっついております。ん?…重り…ナニしに行ったんだ?…どうしよ…軽くてもいいか…。

 あとは孫にアクリル絵の具で色を塗ってもらい、めでたく完成です。多分、すぐにおもちゃ箱入りで壊れてしまう運命だと思いますが…。