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雑記

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2018年2月16日 竹・真鍮

その174

 

ペーパーナイフ

 

 ペーパーナイフを作りました。竹と真鍮の組み合わせで、芸術品です。

 材料:真鍮板5mm 厚 ×10mm × 200mm × 2 本/見栄えのいい枯れた孟宗竹 10mm ×150mm × 1 本/釣竿手元巻き用の上等な極細藤1巻

 作り方:真鍮板の先端を2枚合わせて竹が入る三角の隙間を作りますが、購入した板の直線に切断されている側を合わせ面に使います。自分で直線直角に切断するのは難しいですよ。その直角を崩さないように合わせる先端部を丁寧に削りますが、削り過ぎますと元には戻りませんから少しずつやって下さいね。金ヤスリで削った後、大きなサンドペーパーを平らなところに置いてきっちり隙間が出来ないように仕上げて下さい。ここをロウ付けしますが、ぴったり合わさっていれば接合した箇所はわかりません。竹は綺麗に削った部分の厚さが最低 5mm は欲しいので、肉厚の孟宗竹がいいです。オジさんの竹は表面にゴマが入っていてとても風情があります。手元のところに節が欲しいですね。この竹を三角の隙間に合わせますが、これを直線直角に削るのも難しいですよ。ナイフで仕上げるのはちょっと無理ですから小さなカンナで削って、仕上げはやはり真鍮と同じようにします。真鍮板はこの竹の断面に合わせて削ります。節のところが 5mm、だんだん薄くなって先端部は 1.5mm ほどです。竹の表皮は削ってはいけませんから、竹を入れないで竹の節や曲面にぴったり合わせてからナイフの形に仕上げて下さいね。この竹と真鍮を接着させますが、三角隙間が少し広くて縮めたせいで、強力接着剤で合わせてもしっかりくっ付きません。で、接着剤を付けて仮止め糸は部分的に何箇所かに分けて巻きました。乾燥しましたらまず手元のタコ糸をほどき、そこに藤を巻いて固定し、三ヶ所に飾りを兼ねて巻き、藤に透明なニスを塗って仕上げます。

 ハイ、出来ましたか?…出来ませんね。難しいです。大変です。このナイフ、お世話になった方に差し上げました。自分のも欲しいんですが…ハァ〜…ビール飲も…。