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girot雑記

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2012年7月1日 リード

その39

 

リード

 

 サックスの音の善し悪しは道具のせいだと思ってるオジさん。楽器は一応いいとされてる物なので、あとはマウスピースやリードを探しまくることになります。これも最近ではなんとか落ち着いておりますが、ようやく探し当てたリードなのに同じ物を買ってくれば全部いいのかといいますとそうではありません。全部使えるというプロもいらっしゃるようですが…あたしゃドシロウトです。

 オジさんは十個入りの箱を買ってくるんですが、材料の葦は植物ですから同じ物はありません。おろしたてはよくても、明日になると全然ダメだったりします。いいものはリードケースの特等席に順番をつけて納まります。そうでないのは一般席ですが、練習席にも置いてもらえないようなのは哀れオジさんのいじくりの犠牲になります。ガラスの板と棒はヤスリです。こういう症状のときはここを削る、なんてのを本を片手にあちこち治療します。たまに良くなるのもいますが、ダメな物はダメで大体はそんなうまいこといきません。特等席のリードもそのうちヘタッテきますが、リードカッターで先っちょを髪の毛ほどちょん切って手術してあげますと、少し命が永らえます。ダメなのナンカに使えないかと沢山とっといたんですが…ナンにも使えません。

 クラリネットで有名な北村英治さんという方がいらっしゃいます。クラリネットも同じようなリードを使います。その北村さんのリードのおろし方を先日ネットで見つけました。それによりますと、新しいリードは、先ず水に1〜2分浸してから元のリードフォルダーに戻して3日置く、これを3回くりかえし最後にまた水に浸してからリードの裏のザラザラを使い古しのリードでこすり取って滑らかにして出来上がり…というものです。そのあとの調整法もでておりますが…オジさんやってみよ。オッ、ナンカ太くて落ち着いた音がする…2枚目は…オー…明日は…これ、ちょっとちょん切るか…ん、いいじゃん。…全部使えるかな〜。

 なことを書いておりますとサックス仲間の大先輩が、あるセッションで楽器を持ってきていない初対面の方にアルトを貸してあげたところ、そのままのセッティングで自分とは全然違うフィーリングの、思ってもみなかった音で演奏されてビックリした…なんて話しをしております。つまり、吹き方次第で楽器の音はどうにでもなるということのようで…。音の悪いのは道具ではなくてオジさんのせいでありました。反省しよ。