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雑記

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2021年9月16日 繰り小刀

その260

 
繰り小刀  

 これ、繰り小刀と言います。くりです。刃渡り4寸、12cm の綺麗な小刀ですよ。

 根津にいた高校生の頃、近所の大工道具屋さんで工作用に手に入れました。その時、峰を降ろしますかと聞かれて…ん、なに?…。峰とは刃の反対側のことで…峰打ちじゃ、安心せい…安心できませんよ。えらいことです。この小刀は先が真っ直ぐに尖っております。このままですとちょっと怖いのと、とても細くて刃が欠けそうなので、写真ではよくわかりませんが、峰の方から少し斜めにカットしてあります。それ以来、峰を降ろすなんて聞いたことありませんが…。刃が厚くてグリグリ出来て、細かいとこにも刃が入り、とても使いやすい小刀です。もともとは、朴の木の白鞘でした。ホウの木って、年賀状などの版木に使うあの木です。何十年もそのまま使っていましたが、ついこの間…そだ、これも何とかしよ…。鞘はいつもの革でいいですが…柄はどうしよ…なんかいいのないかな…。なんて寝ないで考えておりましたら…木の材料箱に古い木の枝があったな…ガサゴソ…これどうだろ…いい具合ですよ。確か、鳥かごの中に渡してあった止まり木です。子供達が小さい頃、手乗りのインコを飼っていましたが、その時、どっかから切ってきたツツジの枝です。口金と柄頭は、以前作ったナタと同じで1cm の真鍮板です。ものすごくカッコイイの出来ました。使い心地も満点です。

 この雑記書くまでは、ずっと「くり抜き小刀」だと覚えていました。改めて調べて、間違いだったんだと知りました。こんなこと、他にもきっとあるんでしょうね。