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雑記

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2018年12月1日 軟鉄

その193

 
土佐  

 丁度一年前に作ったナイフの柄、ちょっとばかし気に入らなかったので作り直しました。

 この時は口金と柄頭は真鍮でこしらえましたが、真鍮を燻して黒っぽくしてもナンカ鉄のナイフと馴染みません。でも結構苦労しましたので壊しにくくそのままでしたが、やはり鉄には鉄がいいですよ。革の鞘は気に入ってますから再使用です。で、鉄なんですがオジさん鉄の加工はしたことがありません。真鍮は柔らかいですが、鉄って硬いですよ。なんたって鉄です。でも軟鉄というのがあります。このナイフもそうですが、日本の刃物の多くは鋼と軟鉄を合わせて作っています。軟鉄って書きますからきっと柔らかいんだ、そう思ったオジさん軟鉄を探します。ホームセンターに鉄の板や棒など売っておりますが、どこにも硬いだの柔らかいだの表示してありません。きっと店員さんに聞いても分かりませんよ。柔らかい鉄?ナンテ変な目で見られるのもいやですからネットで探します。ありましたね〜。4.5x32x910mmの板です。やっと手に入った柔らかい鉄。真鍮くらいかと思ったらとんでもありません。ちっとも柔らかくなんぞありません。作り方は前と同じですが、手持ちの道具では切断できません。仕方ないので、友達んとこでカッター借りてようやくパーツを切り出しました。あとはグラインダーで削って鑞付けしてヤスリ掛けて黒錆仕上げです。柄は昔々ハンズで買ったコルクでカッコイイのができました。土佐のナイフに良く似合いますね。いいこしらえです。ナイフの下にあるのは材料で、上からコルク、革、鉄です。

 奥さんに見せます。カッコいいでしょ…フ〜ン、何に使うの?…・・・。