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雑記

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2018年9月1日 風船葛

その187

 

風船葛

 

 フウセンカズラ、白い小ちゃな花より、その後のふっくらした風船が可愛いです。よく日よけのグリーンカーテンに使われていますね。

 ムクロジという木がありますが、その種子は真っ黒けのまん丸い玉です。羽子板をカッチンコッチン響かせている、羽を生やしているあの硬い実です。あれって木ノ実なんですよ。数珠玉にも使います。フウセンカズラもムクロジ科で、やはり丸くて黒い種子なんですが、白くハートが残っていてハートの種子という意味の属名が付けられているそうです。風船を割ると、綺麗なハートが出てきてびっくりしますよ。フウセンカズラの風船は3つの部屋に別れていまして、仕切りの中心にそれぞれ1つずつ種子がくっ付いています。風船が緑のうちは種子も緑色しています。その種子は、開くとハートの形をした萼のようなものにくっ付いていまして、種子が熟して黒くなるとその部分だけ変色しませんでハートの形が残ることになりますよ。多分最後までそこから栄養分をもらっているんでしょうね。黒くなると硬くなって栄養が来なくなるんでしょうね…きっと…。

 ところで風船って、なんで風の船なんですかね。あちこち見てみますと、どうやら元々は籠をぶら下げた気球のことのようです。風に乗る空飛ぶ船です。紙風船は昔は紙手鞠と言っていたんだそうで、折り紙の風船を突いたことありますよね。風船って割と新しい呼び方なんですよ。風船葛、いい名前ですね。