アメリカの IBEX というバイオリン製作用のミニカンナです。真鍮製の綺麗なカンナです。

　洋カンナの少し大きめのものは、ずいぶん昔に買ったものがあります。Lie Nielsen という刻印があって、やはりアメリカ製です。へ〜、アメリカっていいカンナ作ってるんだ…とても感心したんですが、あまりイメージが湧きません。刃物って日本かドイツ、スウェーデンなんて勝手に思い込んでいました。大変有名なメーカーのようですが、こんなカンナがあるのは知りませんでした。ある時刃物の話をしていたら、そこに居合わせた方がたまたまバイオリンを作ったことがあって、こんなものがありますよってその時に使ったものを見せてくれました。平底のものと丸底のものがあります。大きさも何種類もあって、楽器の曲面に合わせて使い分けるようです。前のもそうだったんですが、置物としてもよかったので購入したのですが、たまたま小物を製作していて木材の凹んだ曲面部を整えるのに丸底のを使用してみたら…わっ、よく切れる…。平底のももちろんです。ナイフで荒削りしてから、面を平らに整えるのにとても使いやすいです。何よりもよく切れるのが嬉しいですよ。とても精巧にできています。バイオリンにとてもよく似合います。道具好きのオジさんにもよく似合います。

　いい道具ってとても気持ちいいものです。今作っているのはナイフの柄の部分です。この握りの上に蔓を巻く予定なので、仕上がりは隠れてしまうのですが…いいものを見つけましたよ。