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girot雑記

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2013年5月1日 ワッシャー

その59

 

ワッシャー

 

 ワッシャー、日本語で座金といいます。ネジやボルトと締め付け物との間に入れますが、ネジのゆるみ止めとか、キズ防止とか密閉、絶縁など用途はや素材はいろいろです。サックスのサムフックを止める座金は、自由度を取れるようにフックに開いているネジ穴が大きいので、ネジの頭の径より広い部分を止めるためとキズ防止のものです。

 girot の真鍮製サムフックをご愛用の方より、使用中に止めネジがゆるむのでという相談が寄せられました。これはサムフックと取付け台との接触が少ないので、止めネジがゆるみやすいのかと思います。ネジの具合によりゆるみやすかったり大丈夫だったり状況によるようです。エボナイトですと弾性があるのでゆるみにくいですが、真鍮は止まりにくいという場合もあるようです。で、止めネジのゆるみ止めが欲しいのですが、適当な物が売っておりません。小さい物ですとゴムやシリコン製等の補修用Oリングというのがホームセンターの水道用品の売り場にありますが、細く見えても太さが2ミリ近くあって使えません。多分、専門店にでも行けばもっと適当なのがあるかもしれませんが。そんなお店も知りませんので、オジさんはいい事を思い付きました。シリコンパイプを薄切りにしよう。何でも材料箱には、ハンズで買ったいろんな太さのシリコンパイプがたくさんあります。直径7ミリのパイプがよさそうです。これ、薄く切りたいんですがハサミで切ってみます。上手くいきませんよ。今度は定規で押さえてカッターを使います。こんなんで同じ厚みの物をたくさんは作れません。またいい事思い付きました。カッターナイフの刃を二枚合わせ、間にもう一枚はさんで隙間をつくります。試しに切ってみますと…オ〜いいじゃん。覚えたばかりのロウ付けをしてバルサの柄を付け、シリコンワッシャー薄切りナイフが出来上がりました。

 シリコンワッシャー、使ってみるとなかなか締め付け具合がいい感じです。早速、ご愛用くださっている皆さんにお送りしました。どうぞ試してみてください。オジさんはこんな道具を作っている時、とても幸せなのでありました。