エボナイトでサムフックを作りました。裏側には真鍮の突起を付けて土台から浮かせました。これ、いいですよ!
最近エボナイトを手に入れてマウスピースの修理なんぞしておりましたが、これでサムフックを作ったらいいのが出来るんじゃないのかな…なんてのをオジさん思いつきます。もともとこのデザインは指が痛くならないという目的だったんですが、やはりサックスの音との関係も気になっていました。いちばん音質に影響するマウスピースは硬質ゴムつまりエボナイトが使われております。エボナイトは楽器そのものの音質への影響が少ないんだそうです。マウスピース程ではありませんが、サムフックもある程度音質への影響があります。
もう一つ、サムフックをべったりと楽器に取り付けると管の響きを押さえてしまうので管とフックの接触面を少なくする、というのがあります。これはいろいろな方法で試みられておりますが、効果的できれいにと考えました。その中でこのサムフックに用いた真鍮の球面4点で接触するという方法は、サムフック側の加工法としてはいちばん管への影響が少ないのではないかと思います。真鍮製のサムフックにもこの方法を取り入れました。
先ず、管との接触を少なくすると音離れが良いというか音がクリアになる感じがします。真鍮製の場合には加えて音が明るく響きがいいように思います。エボナイト製はソフトで濁りが少なく澄んだ音になる感じがします。特に高音部はきれいだと思います。またエボナイトはある程度柔らかいですから指に反応して少し変形しますので、より指への負担が少なく優しい感触になります。
見た目は以前とあまり形は変わっていませんが、いろいろな方の意見を参考にして細かい所で1ミリ2ミリの変更をあちこち加えています。できるだけ早くホームページをリニューアルする予定です。オジさんちょっと忙しいです。 |