サックスのネックストラップに長さを調整するペンダントみたいのが付いておりますが、スライダーとかいうんだそうで…。
何か趣味を始めるとその道具類にどこか物足りなくなって、つい自分で好きなものを作りたくなってしまう趣味の趣味を持っているオジさん、サックス本体はいじれる知識を持ち合わせていませんので、こんどはストラップスライダーに目を付けました。以前、テレビで左手のピアニスト舘野泉さんの番組を見ておりましたら、ループタイをしていらっしゃるんですが、紐に素敵な飾りが付いています。昔、どこか北欧の路上で青年が作っていたのを見つけたんだとかいうお話をなさっていました。真鍮板をたたき出して作った物のように見えました。女性の背中とお尻を造形したものです。たぶんこんなにはデフォルメしていなかったと思うんですが…ワッカッコイイあれ欲しい…。その時はストラップとは結び付いておりませんで、孫と粘土遊びをしておりましたら突然このお尻を思い出しました。そうだストラップに付けよう!またまた頭のどっかに豆電球が灯ります。大好きなハンズまで材料を仕入れに行かなくてはなりませんよ。
美術系の仕事をしておりましたので、裸婦デッサンは社会人になってからも度々やっておりました。で、この資産を元に、孫の小麦粘土を少々もらってイメージを作ります。このイメージはかなりお尻が大きくて…それからハンズで買ってきた25ミリ径の真鍮を加工するんですが、先ずセンターを出して両サイドを平行に削ってから紐を通す6ミリの穴を2つ空けます。5.5ミリの方が良かったかもしれませんが…。それから大きく外形を… な具合でヤスリで削ったり小物用に改造したグラインダー を回したりミニルーターで加工したり…3日程掛けて85gの円柱が19gの像になって完成です。
一つ一つ真鍮を削り出して作るのは大変ですから、今度は本格的にワックスで原型を彫刻して、完成度を高めてちょっと大きくして銀で鋳造してもらって…売れるかな…なんて事を考えているオジさん、またまた渋谷ハンズに通うようです。 |