むか〜しむかしギターやってた頃、音合わせは音叉でした。1本棒のとこつまんで2本棒の片っ方をぽ〜んと叩いて、ギターのボディーに丸いお尻を触れますとプ〜ンて響きます。ギターがなければ机でも、茶碗なんかいい音しそう…あまし良くないな…。叩いた音叉を耳のそばに持ってくと、音の記憶が残っていいですよ。
むか〜しむかし、音叉だのチューナーだの無い時代はどうやってたんだろ…。大体からして音階も違うし…。今では世界中でドレミ…なんてやってるけど、日本だって雅楽の音階とか沖縄の音階とか…。西洋音階なんて言ってるけど、それだって地域によって随分と違っただろうし。最初の楽器って、多分ものを叩いてリズムをとった打楽器が始まりだったんでしょうね。今の打楽器は調律できるけど、元来そんなものいらなかったでしょうから音合わせなんて必要ありませんが、笛とか、弓にツルを張った弦楽器なんか出てくると音を合わせないと合奏になりませんよ。ピタゴラスって知ってますよね。音程の数学的な法則を発見して、音階の基礎を作ったんだそうです。…ピタゴラスの定理って…なんだっけ…。古代ギリシャと言いますから、紀元前500年くらいのことです。…ふ〜ん、そんな古いんだ…。でも、これは例えば弦を2分の1にすると1オクターブ高い同じ音というような理論で、離れた地域で同じ音をというのではありませんでした。今の基準ピッチが決められたのは第二次世界大戦後の1955年のことだそうですから…え〜70年前、そんな新しいの…。それまで共通の音というのが無かったんだ…ヘェ〜…。でも東洋では紀元前1000年頃にはあったんですよ。竹を切って片方を指で塞ぎ、上から息を吹き込んで音を鳴らすと、同じ長さなら同じ音が出る…ヘェ〜、そなんだ…。古代中国での発明です。これを12本のセットにした律管というのがあって、どこでも同じ音が出せました。すっごいね…。
むか〜しむかしヤマハでサックス習ってた頃、バイオリン教室のおばちゃんたち初めての発表会。おしゃれして、ピアノに合わせて音を揃えてまではいいんですが、バイオリンには音を区切るギターのようなフレットがありません。あとはおばちゃんの耳が頼り…合奏ですから…なんとも悲惨な演奏会に…。サックスも吹き方でピッチが変わってきますし、不完全な楽器なので下で合わせてもオクターブ上は同じにはなりません。やっぱり耳ですね…うん…耳掃除しよ…。 |