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雑記

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2020年9月16日 道具立て

その236

 
筆立て  

 杉の古木で道具立てを作りました。材料は、雑記その77で桜の古木から作ったヤスリ立てを紹介しましたが、その時一緒に買った杉材です。

 ちょっと分かりにくいですが片面はほとんど朽ちていて、その部分を更に彫り込んで道具が立てられるようにしたものです。この間までは細い真鍮の丸棒を一本、道具が倒れないよう手すりのように回していました。ノギスとワックスカービングなどに使うスパチュラは縁のところにドリルで穴を開けて差し込んでいます。メインのカービングナイフ立てのところをもう少し立てやすく、カッコよくしたくてアクリル板で半分囲うことにしました。板を90度に曲げ、ステンのネジで止めて木と縁を揃え…いいのが出来ましたね。材料も道具も全部あります。ちょうどいい2mmのアクリもあります。それを少し大きめにカットして直角に曲げるんですが、ヒーティングガンという500度にもなるヘアドライヤーみたいのでアクリの曲げる部分を熱して木の板を当てて台に沿って曲げます。結構熱し方が微妙です。この道具はエボナイトのサムフックを加工するのに使用しています。アクリにネジ穴を開けるのはボール盤を使います。最初はセンタードリルという正確に位置を決める細い刃で、次に木ねじの根元の径で、それから皿ネジが埋まるように太い刃で。アクリの仕上げは、ヤスリで整えてからバフで磨くと透明になります。

 手前に転がっているのは革でこさえた鞘です。カービングナイフ、右の2本は外国製ですが左の刃がカーブしている彫刻刀は日本製です。たまたまホームセンターで見つけました。とても使いやすいですよ。こんなのいじくり回しているの、楽しいですね。