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雑記

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2020年3月16日 胴吹き桜

その224

 
胴吹き桜  

 太い桜の幹から、いきなり咲いている花がありますね。あれ、胴吹き桜と言います。

 老木に多いのですが、木にエネルギーが不足してくると急いで葉を増やそうとして幹の途中から芽を出すことがあります。木のエネルギーは緑の葉からの光合成で作られますから、葉っぱはたくさんあったほうがいいですよ。桜の場合、葉っぱより先に花をつけますからこんなことになります。花を咲かすのにかえってエネルギーを使ってしまうと思うんですが…。この後ようやく枝も伸びて念願の葉っぱが茂ってきます。でも、やれやれなんて安心していられません。このまま放っときますと、枝がモジャモジャになってみっともないからってんで剪定の運命に…。ほんとは木のためには胴吹き芽や根元から生えてくるひこばえなんてのは切ってはいけません。もっと木を弱らせてしまいます。この胴吹き、盆栽のテクニックでもありますよ。枝が間延びしてかっこつかない時、枝を切り詰めて枝の途中とか幹から芽を出させます。枝や幹には芽生えないまま眠っている休眠芽というのがあるんだそうで、その子達に…あっ芽を出さなきゃ…って思わせるんですね。でも、これは樹勢が良くないとやってはいけませんよ。

 この写真は15日の昼に撮りました。東京の開花は史上最も早かったんだそうで14日でしたが、この日はすごい雪も降りました。あいにくその時間は昼寝していて知りません。昼に孫と奥さんと3人で食事に行って飲みすぎて…。夕方に来た孫のお母さんが…お父さん、吹雪みたいでしたね!…見たかったな…。