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girot雑記

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2013年2月16日 サムフックのメッキ

その54

 

ロウ付け

 

 真鍮無垢とピンクゴールドメッキで、音は全然かわります!普通のフックから替えたときも衝撃(ホールドの良さと音の華やかさ)でしたが、ピンクゴールドメッキはさらに衝撃です。真鍮無垢にくらべて段違いに音が太くなる、芯がしっかりする感じです。ピアノでも、びびり音もなくきれいに立ち上がります。

 ある高校の吹奏楽部の先生から、真鍮製サムフックの注文を頂きました。大変好意的なご感想を頂いたのですが、しばらく使用した後メッキをしてみたいとのことです。では、その音の変化をよろしかったらお聞かせくださいとご返事したんですが、2〜3日して…ン、メッキ?…。

 girotのサムフックは裏面にボッチが付いています。エボナイトにもありますので、ロウ付けではなく両方とも小さな穴を穿って強力な接着剤で接合しています。メッキって、ナンだか恐ろしげな薬品ん中サムフック突っ込んでビリビリやるんでしょうけど、そんなことされた日にはたまりませんよ。ロウ付けしなくてはいけません。ロウ付けというのは、金属同士を接合する時、本体より融点の低い金属を接合部に流し込んで接合する工法です。東京は上野の隣に御徒町というところがありまして、毎年暮れにアメ横の買い出し風景がテレビに出るので有名ですが、この街は宝飾屋さんも多く、関連して材料屋さんだの加工屋さん工具屋さんも集まっています。オジさんも時々行くお店があります。工具を買ったり、銀の鋳造をお願いしたりします。そのお店にサムフックのサンプルを持って行き、ロウ付けの相談に乗ってもらいました。大丈夫、できますよ、とのことで早速道具類を揃え、その道具でサムフックのボッチをロウ付けするところを見せて頂きました。ふ〜ん…そうやんだ…出来るかな…。家に帰って…やっぱ難しくて4カ所きれいになんて大変です。もっと易しいのって無いの?ネットで見っけましたよ。すぐに材料を注文して…何度も失敗の末にようやくいい方法を習得しました。今度はきれいで、無事お届けすることができました。メッキに数千円掛かったそうです。そのかいあって冒頭のようにとてもスゴクなったんだそうですが、この方、他にもリガチャー、ネック、サムレストなんかも凝ってらっしゃいますので、そのまま通用するかは分かりませんが…。オジさんもメッキ屋さん探さなくては…。

 甲子園、箱根駅伝、高校吹奏楽…ちょっとの縁で応援する学校がありますと、とても嬉しいです。吹奏楽の応援校ができました。皆んな青春を掛けて素敵ですね。オジさんもガンバロ。

 *これまでに真鍮製のサムフックをご購入された方で、ロウ付けの方がよさそうという方はご連絡ください。無料にて再加工させて頂きます。その他、お知らせのメールをお送りいたしましたのでご覧ください。