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girot雑記

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2011年5月16日 デュコフが溶けた!

その12

 

溶けたデュコフ

継でゅこふ1

継デュコフ2

 

 マウスピースってメタル製とラバー製がありますが、メタルは分かりますけどラバーってあれゴムか?ゴムなんでありますね。この間初めて知りました。

 使用しているマウスピースはメタル製のデュコフで、歯の当たる部分に14ミリ角くらいの黒い樹脂が埋め込んであります。大分長く使用しているので妙な歯形が付いて凹んでしまいました。これを取り替えてきれいにしたいと思い調べてみましたら、高級なマウスピースはエボナイト製だとあります。オジさんはこの高級なエボナイトが欲しいんですが、材料はハンズにも売っておりません。製造しているのは国内では一社だけだそうで、ヤマハではマウスピース以外にも楽器等に使用するので自社で製造しているんだそうです。エボナイトはゴムと硫黄を混合して加熱して作るそうで、硬いゴムなんですね。この工場は東京の荒川区という所にあります。少ししか要りませんから、先日出掛けまして訳を話しましたら親切に端材を分けてくれました。大事に使お。

 さて材料も手に入ったし、先ず埋め込んであるエボナイトを外さないといけません。接着してあるのかな…接着剤は熱に弱いですから、ドライヤーで暖めて取ろうとしますがそう簡単じゃありませんよ。燃やしちゃおか…。エボナイトはゴムと硫黄です。よく燃えそうです。で、ガスバーナーにかざしますと…ほんとに炎を上げてよく燃えます。よしよし…あっあっ溶けた!…わっメタルがポタポタ溶けてる。あわてて水に突っ込みましたがもう遅いです。メタルって結構柔らかいですから1000度にもなるバーナーで、おまけに硫黄なんぞも一緒ですから溶けるのは当然かもしれませんが…この無知さ加減。あーあ…どうしよ…。マウスピースがないサックスは只の管です。このデュコフに決まるまではなんだらかんだら十個くらいありましたが、今では楽器に付属していたもの以外は処分してしまい、しようがありませんでリペアをお願いしている大久保の石森楽器まで行きます。いろいろ吹かせてもらいましたら…オッコレスゴ!…石森特製のとてもいいのが手に入りました。今までとはかなり違いますが、これ合いそうです。イガッター…。

 デュコフもなんとかしなくてはいけませんね。幸い5ミリの板も頂いてあります。溶けたとこにエボナイトを継ぎ足して直そ…。細かい作業になりますから、ていねいに3日程かけてきれいに修復出来ました。鳴るかな…おっ鳴った!いい音じゃん!時々取っ替えて吹こ!めでたしめでたし…かな…。