ホームへ

雑記

前回次へ

2022年12月16日 エボナイトお便り

その290

 
エボナイト  

 サムフックエボナイトO型を購入していただいたお客様からのお便りです。時々フックの使用感を寄せてくださることがありますが、この方は大変細かく具体的な感想を送ってくださいましたので、ご了解を得て掲載させていただきます。

 以前、お茶の水の某サックス専門店で「サムフックは裏面突起が無い方が良い」と言われたことがどうにもひっかかり、ほんとかなーと思いつつも、某メーカーのエボナイトのフック(結構高価)を買ってしまいました。その後、girotプレーンタイプ エボナイトにO型が出ていたのを知り、注文させていただきました。その結果は…まず、某メーカーのフックで吹くと、中高域と中低域の音色がだいぶ違ってしまい、それを「味」ととらえるにはあまりにも違うので、曲を吹くと違和感があります(私はクラシックサックス派です)。プレーンタイプ O型で吹くと、音色がつながり、サックスで大事な中高域から中低域に充実感があるので、曲を吹いていて安心します。特に右手の低域が弦楽器のような質感で鳴るため、ついつい低域を吹きたくなりました。肝心の裏面突起有り無しの違いですが、私はやはり裏面突起有りの方が鳴るように思いました(メインのアルトで常用しております)。ですがそれよりも、 メーカー間の音質の差の方が大きかったです。エボナイトの質感そのものが音に出ているような気がします。私が中高生の頃(遠い昔)にこのようなサムフックがあったら、どんなに練習が楽しく楽になったかと思います。サイズが細かく選べ、適度な弾力で指が痛くないのはたいへんありがたく、加えて鳴りと音色が自然な製品は少ないように思います。特にサックスのマウスピースやパーツが高くなってきた昨今、このような手の届きやすく効果の高いものは貴重だと思いました。

 今年もたくさんの方々にお世話になりました。嬉しいお便りもたくさんいただきました。有難うございます。みなさまどうぞ良いお年をお迎えください。

 昨夜ヤマハ学校の仲間から、私たちのサックスの上田先生が亡くなられたという知らせを受けました。大変悲しく寂しい思いです。最初のレッスンは、もう20年近く前のことです。周りから少しずつ親しかった方が消えていってしまいます。それでもまた新しい年がやってきます。若い家族とともに、元気に新年を迎えたいと思います。