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雑記

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2015年3月16日 竹細工

その104

 

スプーン

 

 前回の雑記を見た奥さんが、まだツツジある…ウン…スプーン作って…ン?…これと同んなじようなの…どうやら、味見したりちょっと混ぜ合わせたりするのに具合がいい形と大きさのようで…。

 いい枝ないかな…これ削ってみよか…あんまし良くないな…これどだろ…ン〜…。結局ツツジあきらめて竹にしました。皮にいい模様のある、孟宗の古いのがあります。何十年も枯らして、というか枯らされちゃってかなり硬いです。こんどはナイフ一本というわけにはいかなくて、まずくりぬき小刀を当ててトンカチで割ってノコで長さ切って、小さいノコでスプーンの形に切れ目入れて、くりぬきで柄の部分を割りカンナやくりぬきで荒削り。大体はこのくりぬき小刀で出来ますが、別に仕上げ用の切り出しナイフを使います。更に水で使いますから二日ほど水に浸けて乾かし、ふやけて浮いたとこをもっと切れるナイフで削っていきます。これとは別に、竹を薄くしたとこの筋目を整えるのにナイフの刃を立てて削りますが、これやると刃がすぐにダメになってしまうのでカッターナイフが便利です。皿の凹みは丸刀で彫りますが、薄く縁を残した微妙な部分は歯医者さんが使うようなルーターで仕上げていきます。ホントは刃物だけで仕上げたかったのですが、水を使うので、最後は金ヤスリや紙やすりも使いました。スプーン使ううちに、何回かヤスリ掛けると思います。

 左のは注文のスプーンに似せて、右はもちょっと華奢に…いい具合です。竹の材料も、他に釣竿用のいい真竹とか布袋竹とか、そのうちナンカに形を変えますよ。今週の職業は、竹細工屋さんでした。