もうすぐクリスマスです。かわいい孫に、ナニカイイモノ用意しなくてはいけません。大きくなると今頃のことなんてチットも覚えちゃいませんから、いっぱい遊んでくれた優しいジイさんのこと思い出してくれるような物を残しておかなくてはいけませんよ。

　先だっての秋に全国都市緑化フェアというのが東京でありまして、近くの井の頭公園もその会場になっていました。孫と遊びに行ったんですが、風船もらって歩いていると、あっちの木陰でなにやらトンカン音がします。手を引っ張られて行くと、切り株に置いた真鍮板に大きなトンカチ持って何かやっております。覗いて見てみるとポンチで模様を打ち込んでいるようです。…あれやりたい。フーン、なんだろね。工作の好きな孫は興味津々です。やらせてもらいました。丸い小さな真鍮板に、模様の付いたポンチをトンカンやって花の絵を打ち出します。孫はあまり細かいのはまだ出来ませんから、マル模様をたくさん打ってアジサイの花を作りました。ストラップを付けてリュックにぶら下げ、ニコニコとうれしそうです。

　そっか、真鍮板でハート作って名前を刻印させようか。刻印用の英字と数字、もちろん真鍮板もあります。でっかいトンカチもあります。なんて考えているうちに、そうだ大好きなキティちゃんだ。キャラクター拝借してもべつに売るわけじゃありませんし、孫への一品制作です。材料箱から３ミリ厚の真鍮板を引っ張り出して、小さいヤスリで何日もかけて身長22ミリ、体重５グラムのきれいなキティちゃんを削り出しました。ナカナカのもんですよ。あとは、孫に自分の名前を刻印させて完成です。プレゼントの箱を開けさせてから一緒にトンカンやろ。ジイさんもクリスマスが待ち遠しいのです。…喜んでくれるかな…。